【奇跡】親に虐待されてた私『もうしのう』海に入っていった結果→なぜか結婚することになった

頑張って嗚咽を止める努力しながら聞いた

「ありがとう、大丈夫！おねーちゃんのお父さんかお母さんは？どこ？？」

「今日はなー！おじさんときてん！」

けど、おじさんらしき人は見当たらない
迷子に慰められるくらい酷かったとか恥ずかしい

仕方がないので泣き止んでから
女の子を海の家の近くの迷子センター的な所に連れて行った
そしたら、女の子を探してたおじさんが居てくれた

「ユイ(仮)！どこおってん！迷子になったら迷子センターって約束してたやろ！」

「あんな！おねーさんも迷子かもしれんねん！！泣いてたから！めっちゃ泣いてたから迎えに行ってん！」

推定5歳児に迷子認定されました
保護者のおじさんには
ユイちゃんを連れてきてくれてありがとう！と凄く感謝されました

ユイちゃんはお迎えに来た両親を置いて、
まだ遊ぶねんー！！ と駆け出して迷子になったと、
ユイちゃん両親が合流するまでおじさんとお話をしてました

ユイちゃんはその間、汚い私にくっついて手遊びを教えてくれていたのですが
その間におじさんはお礼だと言ってジュースをくれました
なんて漫画ちっくな…とか思ったけど泣いて喉が渇いていたのでありがたく頂いた

少しだけお話をしていて思ったのが、ユイちゃんマジ天使だった
私が泣いてたのを心配してか
いっしょうけ楽しいお話をしようとしてくれてた

そして、ユイちゃん両親がお迎えにきてお礼を言われて、ユイちゃんと手を振ってサヨナラした

のに、去らないおじさん
気まずい気持ちになるのは仕方ないよね！

「あの、ジュースありがとうございました…」

そう言って自分から居なくなろうと思ったのに意外にも引き止められた

「あのー…泣いてたとか、大丈夫ですか？連れの人は？」

リア充にぼっち煽られて心抉られたとか言えないw
私はなんか適当なことを言って逃げる準備をしてた
両親と手を繋いでるユイちゃんを見て、しんどいのを思い出してたから

世の中には不幸な子もいれば幸せな子もいる
迎えにきてくれる両親も心配してくれる身内も、私には縁がないだけで

思い出したら鬱々としてきて、言葉が出なくなって
おじさんの前から居なくなろうと思ってふと

リセットしよう、って思って
海に向かって歩いた
そのときは音がなにもなくて、水が思ってたより冷たいことくらいしか印象にない

なにも言わずにいきなり運動靴のまま
ざぶざぶ海に入っていく女とか怖いよねww

波のせいでヨタヨタしながら歩いてたら、なにかに躓いて盛大に転んだww
体全部が海に入って、波に揺られて気持ちよくて起き上がらないでいれば死ねるかなぁと思って
体の力をぬいたら浮かんでる足を凄い力で引っ張られた

足引っ張られてパニック起こしちゃって
凄い水飲んじゃったんだけど
海水ってあんなにしょっぱいのなw
水揚げされてから吐くんじゃないかってくらいむせた
ずっとなにかを言われてたんだけど、
必死すぎて聞いてなかった

「何がしたくていきなり海に入ったん！！焦るわ！」

と言われたのだけわかった
そりゃ会話途中で
いきなり海に向かって真っしぐらとか焦るよね！

「だってもうやだああびああああ」

みたいなことを言って泣きました
ちょっと日に当たりすぎたのか頭が沸いてたのかもしれない
死にたくて仕方なかった

離してくれないから水面をびたんびたん叩いて駄々こねてたんだけど
問答無用でおじさんに海から引き揚げられた

海から出て、波打ち際に座り込んでギャーギャー泣いてたらおじさんが溜息をついた

「たてる？たてるなら付いてきなさい」

凄く迷惑をかけてしまったし、立たないと申し訳ない気がして立ち上がったら手招きをされたので
見知らぬおじさんに泣きながらついていきました

おじさんが行った場所は駐車場でした
なんだか高そうな車から
バスタオルを出してきて渡してくれました
バスタオルすっごいいい匂いするし
ふわふわだしびっくりwww
私、雑巾みたいなガサガサのタオルしか知らないから衝撃的だった

「ちゃんと拭いて。拭いたら言いなさい」

なんでこんなに優しくしてもらえてるのか分からなかった
バスタオルで汚いのが全部取れた気がした

「家はどこ？1人できたの？着替えは？」

そんなことを聞かれて一つずつ答えてたら、聞かれたくないことを聞かれた

「なんであんなことしたの？」

なんて答えるべきく悩んで、素直に答えた

「終わらせたかったんです。しんどくて」

そこからは、おじさんが質問してきて答えてを何回か繰り返した

親は、多分毒親？というもので
生活費を毎月入れないと鍵を取り上げられて締め出されたり
生活費を渡しているけどご飯は自由に食べたらダメだし
家の物を使うと怒られるし、シャワーも両親の気分で浴びれない事がある

布団なんてものはない
床に新聞紙をひいてバスタオルを毛布にして寝てる
髪の毛も切りに行くことが許してもらえない
気がむいた母に変に切られることもある
下手をしたら爪を傷めつけられることもあった

施設に逃げればいいと言う人もいるだろうけど
小さなころから施設は悪だと教えられ、今の環境は私が悪いからだと教えられたら逃げられなかった
胃が痛むのも、ハゲができるのも爪がなくなるのも私が悪いから

おじさんの質問が途切れる頃には服が少し渇いていた
おじさんは難しい顔をしてた
そりゃいきなり見ず知らずの女の
こんな話を聞いたらそうなるよね

「君さ。家に帰りたい？」

できることなら帰りたくない

「バイトは明日休める？」

…？

「とりあえずさ。そんな話聞いちゃったし1回落ち着くまで一緒にいようか」

…これ妄想か？てなりました

おじさん(35)
住んでるところは海から1時間程のところ
お仕事は秘密でマンションの一人暮らし、
らしいと聞いた

おじさんもいきなり知らない女を泊める程じゃないので
どこに行こうかなーと考えてたらしい

「とりあえず、服買ってお風呂行こうか」

し◯むらでワンピースと下着とサンダルを選んで痛い出費だなぁ…と思っていたら
おじさんが先にレジで買ってくれていた

申し訳なくてお金を払おうとしたら、おじさんは「いーよ、ユイを連れてきてくれたから」と言って受け取ってくれなかった

服を買って、次に来たのはスーパー銭湯
おじさんは何故か車にパ◯テーンをつんでいたので、それを少しお借りしてお風呂に

…スーパー銭湯とか来たことがなかったから
めっちゃおどおどしてしまった

私の体は痣が多くて、タオルで隠しながらこそこそ入った
お湯に浸かったの、記憶があるなかで初体験でした

でもあれだよね
お風呂入ってたら他の人を見ちゃうね…
湯船は気持ちよかったけど、入ったことがないからか熱すぎて5分もたたない内に出たりしてた

お風呂も堪能して、待ち合わせ時間の10分前には
ベンチで座って待ってて、思った
あ、やべ、原付……とwww

ホカホカで出てきたおじさんに慌てて言うと、明日連れて行ってくれることに

お風呂代もおじさんが知らない間に払ってくれていた
おじさんは携帯を使って泊まる場所を探していたみたいで、
いくつか候補を出してくれたので1番安くで済むところが、と伝えた

車に乗って、おじさんはカーナビを操作させてくれた
カーナビ見たのも初めてだったし
テンション上がりすぎて中々打ち込めなかった

数十分運転してもらい、辿り着いたのはやたらゴテゴテしたところだった
それがまあ、そういう目的の場所だと知ったのは数ヶ月後になる
あの時はああいうゴテゴテした場所もあるんだなぁと感心してた
そんなとこだと知らずに大きなベットに感動したり
お風呂の広さにはしゃいだり
大きなテレビや水が一本無料で貰えるのも感激してた
自分があんなにテンションをあげて
キャーキャー言って喜んだのも初体験だった

一通り遊んで満足して、おじさんとソファに座った
後から教えて貰ったんだけど、
おじさんは私が部屋に気を取られてるうちにヤバげなものは全部隠してたらしいw

「あのさ、連れてきておいてなんだけど警戒しないんだね」

「命のおんじん？ですし、
こんなに楽しいこと教えてくれる人は悪いことしないんじゃないかなって…。
私の両親の方が、何倍も怖いですし」

そう答えてからふと思った。

「あ。私◯◯といいます。おじさんのお名前は？」

「◯◯隆（仮）。おじさんでいいよ、別に」

自己紹介するの忘れてたとかw
恥ずかしいwww

おじさんは、何で私をここまで
面倒を見ているのか自分でも分からないと言った

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